緊急声明 ロシアによるウクライナ侵攻を断固非難する

 2月24日、ロシアのプーチン政権はウクライナへの軍事侵攻を開始した。軍事力に訴えて他国の主権を侵害することは、世界の安定と秩序を根底から揺るがし、平和と安全を希求する全ての人々の想いを踏みにじる暴挙である。市街地への爆撃により民間人にも多数の死傷者が出るなど、既に重大な人権侵害が発生しているが、それにとどまらず、核兵器の使用も示唆されている。ここに断固非難する。
 特に歴史学・歴史教育に携わる者として、学校や大学、博物館など、教育研究機関ないし文化施設にまで被害が及んでいることは、到底受け入れられるものではない。史料の散逸や文化財の破壊が深刻化することを深く憂慮する。また、軍事侵攻を正当化するために、第二次世界大戦に関わる表象を念頭に置いた歴史の悪用ともいえるプロパガンダがおこなわれていることにも、強い懸念を抱かざるを得ない。今後、研究者や留学生のロシアとの往来が途絶したり、国際的な学術交流・文化交流が断絶したりすることがないかも、注視していく必要があろう。
 反戦の声をあげるウクライナ、ロシア、さらには世界中のあらゆる人々と連帯し、ロシア軍が即時に、無条件に、完全にウクライナから撤退することを要求する。そして、全ての関係国に対して、平和的手段による解決に徹することを切望する。

2022年 3月 7日             歴史学研究会委員会