現代史部会

2021年

JOHAシンポジウム「戦争体験に関わる「二次証言」の可能性」のご案内


 6月27日(日)に、「戦争体験に関わる「二次証言」の可能性-福井県の歩兵第三六聯隊に所属した一農民の体験を事例に考える-」というテーマでシンポジウムを、オンライン研究会方式で開催します(歴史学研究会現代史部会・同時代史学会と共催)。参加申し込みは5月下旬ごろから受け付けます。企画内容の詳細は以下をご確認ください。

日本オーラル・ヒストリー学会シンポジウム
戦争体験に関わる「二次証言」の可能性
-福井県の歩兵第三六聯隊に所属した一農民の体験を事例に考える-
(共催:歴史学研究会現代史部会、同時代史学会)

◆企画の趣旨
 日本オーラルヒストリー学会では、このたび戦争体験に関わる「二次証言」の可能性をめぐるシンポジウムを企画しました。
 その趣旨は、タイトルに明記してありますように、戦争体験に関する「二次証言」の可能性を考えたい、というところにあります。ただし、ここでいう「二次証言」という表現は、当事者ではない人が当事者から聞いたことを伝える証言という意味で、あくまで仮称として用いるものであり、証言としての価値の軽重を意識して用いるものではありません。戦争体験者(特に出征経験者)が自らの体験を直接語ることが次第に困難になりつつある昨今、その近親者などによる戦争体験を語り継ぐ活動が注目されつつあります。そのような活動の意義と可能性について、基調講演とシンポジウム形式の討論という二部構成の企画で考えたいというものです。
 具体的には、福井県の鯖江に衛戍していた歩兵第三六聯隊に所属して、中国に出征した山本武さん(1913~1984)の戦争体験を取り上げます。山本武さんの戦争体験と、武さんが書き残された陣中日記と回顧録は、吉見義明さんのご著作『草の根のファシズム』(東京大学出版会、1985年)や、2000年に放映されたNHKの番組「ETV2000 シリーズ太平洋戦争と日本人 第5回 一兵士の従軍日記 -祖父の戦争を知る-」で取り上げられました。そして現在は、武さんのご子息である山本富士夫さんと山本敏雄さんによって、武さんの体験を語り継ぐ活動がなされています。
 今回のシンポジウムでは、山本富士夫さんと敏雄さんをお招きして、実際に武さんの戦争体験を語り継ぐ基調講演をしていただきます。そして、その語り継ぐ活動の意義と可能性について、現代史やオーラルヒストリーに詳しい研究者(吉見義明さん、中村江里さん)にコメントしていただき、さらに企画担当者である能川泰治委員からのコメントも加え、全体討論を通じて理解を深めていきたいと思います。どうぞ奮ってご参加ください。



日時:2021年6月27日(日)13:00~17:00

【注記】
 参加希望者の方には事前登録をしていただきますので、下記のURLにアクセスして、申し込み用フォーム(日本オーラル・ヒストリー学会のホームページにも掲載しています)に必要事項をご入力くださいますようにお願いいたします。
 前日の6月26日(土)にレジュメ等をメールで送信いたします(当日配信になる場合もございます。)ので、申し込み手続きは6月25日(金)の17時までに完了してくださいますようにお願いいたします。

参加申し込み用URL
https://us06web.zoom.us/meeting/register/tZMpfuuqqDwsHtSCGjQtjFiVJYTzmgfUdepd

問い合わせ先
日本オーラル・ヒストリー学会研究活動委員・能川泰治 (ysnogawa*staff.kanazawa-u
.ac.jp)
(*は@に変えてください)

2020年

歴史学研究会 現代史部会1月例会のご案内


川喜田敦子著『東欧からのドイツ人追放―二〇世紀の住民移動の歴史のなかで―』合評会

日時:2020年1月25日(土) 午後2時~5時
会場:明治学院大学 白金校舎 本館2階1253教室
評者①:中山大将氏(日本史)
評者②:村川庸子氏(アメリカ史)
リプライ:川喜田敦子氏
* 当日、資料代500円を申し受けます。(事前申込不要)

共催:明治学院大学国際平和研究所

川喜田敦子著『東欧からのドイツ人追放 ―二〇世紀の住民移動の歴史のなかで―』(白水社、2019年)は、第二次世界大戦末期、大規模な避難と逃亡から、報復感情による無差別な追放、戦後の暴力的な強制移住、秩序だった移動の50
年代まで、ドイツ系住民の「追放」と統合が、戦後欧州の地域秩序の再編、ドイツ社会の再編においていかに大きな課題となったのかを問うています。また、第二次世界大戦にまつわる被害の記憶とどのように向き合うのかという問いも発しています。歴史研究に限らず多方面の関心を喚起する著作です。
当日は2名の評者に加え、参加者からも多様な読みを示してもらい、議論を拡げたいと考えます。ふるってご参加ください。

2019年

近代史部会・現代史部会合同書評会 (近代史部会と共催企画)


「戦時期日本社会史の新地平」
日時:2019年7月6日(土) 13時~17時
場所:早稲田大学早稲田キャンパス22号館201教室

対象書籍・評者・コメンテーター:
①細谷亨『日本帝国の膨張・崩壊と満蒙開拓団』(有志舎、2019年)
  評者:安岡健一氏
②佐々木啓『「産業戦士」の時代―戦時期日本の労働力動員と支配秩序―』(大月書店、2019年)
  評者:町田祐一氏
コメント:小野沢あかね氏(ジェンダーの視点から)
著者リプライ:細谷亨氏・佐々木啓氏
資料代:500円(※事前申込不要)

〔開催主旨〕
 本年、戦時期日本を対象とした堅実な研究成果が、細谷亨氏、佐々木啓氏によって刊行された。これを機に歴史学研究会近代史部会・現代史部会では、戦時期日本社会史研究の新たな視座を切り拓くために、このたびシンポジウム形式での書評会を両部会合同で開催する運びとなった。
 一九三〇~四〇年代の戦時期日本に関する歴史研究は、ファシズム論以来の蓄積があるが、一九九〇年代における総力戦体制論の提起が一つの画期となった。戦時における社会・経済システムの変化を強調したその論調への批判から、その後の歴史研究が追究したのは、理念で覆い隠せぬ現実、現場の実態を描き出すことだった。
 そうした成果は、まずは経済統制や物資動員などを対象とした経済史の分野で積み重ねられ、ついで明治憲法体制がはらむ制度的桎梏への対処を主題とする政治史研究が続いた。また戦争を支えた娯楽や宣伝(メディア)にも注目が集まり、戦時文化や社会政策に関する分析が進展した。
 他方で、戦時の到来が、膨大な人の移動をもたらしたことも、重要な論点となっている。動員と復員、外地への移植民と引揚げ、労働力の配置転換、疎開や買い出しなど、さまざまな移動の中で、人びとは「地域」を越え、「他者」と出会った。
 こうした研究状況を一層深化させるものとして、近年では戦時社会を生きた人びとの視座にもとづく社会史と言い得る研究が、新たな潮流として現れてきた。個人や主体を不可視化してきた構造主義的な議論への反発、あるいはシステム転換による社会の「平準化」を主張した総力戦体制論を乗り越えようとする模索のなかから、いま一度人びとの主体に着目することが、戦時期をとらえるうえで重要な拠点となってきている。
 本書評会でとりあげる二著作は、いずれもそのような新たな研究潮流を牽引するものといえるだろう。
 細谷亨氏による『日本帝国の膨張・崩壊と満蒙開拓団』は、日本帝国の膨張過程における満洲移民の動員・送出過程や、地域から送り出された開拓民の満州現地での農業経営・生活実態、あるいは開拓団と母村の関係や異民族支配の動向を明らかにした研究である。
 一方、佐々木啓氏による『「産業戦士」の時代―戦時期日本の労働力動員と支配秩序―』は、戦時期に特徴的な「産業戦士」という呼称に注目することで、政府による政策と人びとの経験の両方から、「同意」を通じた人びとの支配のありようについて解明している。
 そのうえで両著は、戦時の「経験」や「体験」を重視し、必ずしも明確な線を引けるわけではない戦時から戦後への人びとの軌跡に目を凝らすことで、重層的な戦時期像の提出を試みている。その際、手記や回想録、あるいは聞き取り記録といったパーソナルな史料を積極的に活用していることも共通している。他方で、細谷氏の場合は農業史・移民史、佐々木氏の場合は労働史・民衆史といった、それぞれ独自の研究分野においても重要な論点を提起していることは言うまでもない。
 以上のように、今回の合同書評会では、人びとの視座にもとづいて戦時期像を描いた両著を対象とすることで、戦時期日本社会をめぐる歴史研究をより前進させたい。細谷氏の著作に対しては、農業史を専門とする安岡健一氏に、佐々木氏の著作に対しては、都市労働政策史を専門とする町田祐一氏に書評をお願いした。また、ジェンダーの視点から小野沢あかね氏にコメントをいただくことで、より多角的な観点から議論を深めたい。なお、三氏による報告・コメントに対しては、著者である細谷、佐々木両氏からのリプライも予定している。当日は、フロアからの発言も含めた活発な議論を期待している。

現代史部会1月例会(合評会)のご案内


テーマ:中村江里著『戦争とトラウマ』合評会
日時:2019年1月26日(土) 午後2時~5時
会場:明治学院大学 白金校舎 本館2階1254教室
評者:北村毅氏(文化人類学)、北村陽子氏(ドイツ現代史)
リプライ:中村江里氏
*当日、資料代500円を申し受けます。
(事前申込不要)

*『戦争とトラウマ-不可視化された日本兵の戦争神経症』(吉川弘文館、2018年)は、
軍事史・医療史・感情史・ジェンダー史等々、多方面の関心を喚起する著作です。
当日は2名の評者に加え、参加者からも多様な読みを示してもらい、議論を拡げたいと考えます。
ふるってご参加ください。

2018年

シンポジウム 新自由主義の歴史的射程
 -菊池信輝著『日本型新自由主義とは何か』をめぐって-


日時 2018年 1月 21日(日) 午後1時~5時
会場 立教大学池袋キャンパス 14号館 3階 D301教室

菊池信輝著『日本型新自由主義とは何かー占領期改革からアベノミクスまで』(岩波現代全書、二〇一六年)の合評会を開催します。4名の評者の視点を通して本書を検討することから、「新自由主義の時代」と言われる現状を歴史的にいかに位置づけるかを議論します。ふるってご参加ください。
内容と評者等
1 自由主義/新自由主義の比較史の観点から(小沢弘明)
2 現代日本経済史の観点から(浅井良夫)
3 現代日本政治史の観点から(源川真希)
4 ジェンダー論の観点から(金井 郁)
5 リプライと展望(菊池信輝)
6 討論

歴史学研究会現代史部会・年報日本現代史編集委員会・立教大学文学部史学科共催
事前申込不要、参加費無料

2015年

現代史部会2015年度第1回例会書評会


芝健介『ニュルンベルク裁判』(岩波書店 2015年)

日時:2015年11月1日(日)午後2時~5時
場所:慶應義塾大学三田キャンパス研究室棟B会議室

田町駅(JR山手線/JR京浜東北線)徒歩8分
三田駅(都営地下鉄浅草線/都営地下鉄三田線)徒歩7分
赤羽橋駅(都営地下鉄大江戸線)徒歩8分
http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html(交通アクセス)
http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html#prg2(キャンパスマップ)
(*日曜日ですので、正門以外は閉門しています。ご注意ください)

評者:
宇田川幸大氏(一橋大学 日本現代史)
若林美佐知氏(東京女子大学 ドイツ現代史)

リプライ:芝健介氏(東京女子大学)

参加費:300円

現代史部会2014年度第2回例会



書評会 山室信一・岡田暁生・小関隆・藤原辰史(編)
『現代の起点 第1次世界大戦』(岩波書店 2014年)-第1巻、第2巻を中心に-

日時:2015年1月25日(日)午後1時~
場所:慶應義塾大学三田キャンパス研究室棟A会議室
  田町駅(JR山手線/JR京浜東北線)徒歩8分
  三田駅(都営地下鉄浅草線/都営地下鉄三田線)徒歩7分
赤羽橋駅(都営地下鉄大江戸線)徒歩8分

http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html(交 通アクセス)

http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html#prg2(キャ ンパスマップ)
評者:
松原宏之氏(横浜国立大学 アメリカ近代史)
  小池求氏(神奈川大学 中独関係史)
  千葉功氏(学習院大学 日本近代外交史)

リプライ:
山室信一氏(編者 京都大学人文科学研究所)
岡田暁生氏(編者 京都大学人文科学研究所)
小関隆氏(編者 京都大学人文科学研究所)
藤原辰史氏(編者 京都大学人文科学研究所)

参加費:参加費300円