1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月増刊号11月12月

2023年12月 No.1043

特集 「多声」から問い直す地域史(Ⅱ)
中国農村のコスモロジーから地域を捉える
 ―山西省盂県の大王信仰をてがかりに―
石井 弓(1)
在英シク・コミュニティとカースト制の存続
 ―多民族都市レスターにおけるシク寺院 (グルドワーラー) の事例から―
佐藤 清隆(14)
リレー討論・歴研創立90年をむかえて 第10回
歴史学研究会の「世界史的な立場」小沢 弘明(27)
書評
井上正望『日本古代天皇の変質―中世的天皇の形成過程―』黒羽 亮太(31)
2023年度歴史学研究会大会報告批判
全体会柿沼 陽平
大貫 俊夫
(35)
中世史部会川合 康
木下 昌規
(37)
近世史部会小関 悠一郎(40)
近代史部会野村 真理(43)
現代史部会沼尻 晃伸
川﨑 聡史
(45)
合同部会十川 雅浩
鴨野 洋一郎
(48)
特設部会崎山 直樹
寺尾 美保
(52)
会告
歴史学研究会 倫理規定歴史学研究会
委員会
(58)
総目次
『歴史学研究』Nos.1031-1043(2023年1月~12月)(59)

2023年11月 No.1042

特集 「多声」から問い直す地域史( l )
特集によせて歴史学研究会
編集委員会
(1)
論文
コード化された自然と村落
 ―琵琶湖地域のヨシをめぐって―
橋本 道範(2)
漁民の知と生活経験の地域性
 ―近世および近代への移行期に注目して―
中村 只吾(14)
生存のための<歴史>
 ―旧藩社会の記憶から考える―
宮間 純一(24)
男子普通選挙開始期日本の都市における「地域的公共」運営と「無産」政治勢力
 ─東京府八王子市を事例に─
中村 元(35)
批判と反省
戦争の記憶のなかの戦争責任と植民地責任
 ─日本・グアム関係を再考する─
長島 怜央(46)
ジェントリフィケーションが破壊する過去/未来の記録・記憶(アーカイヴ)
  ─新自由主義に抗う公正な歴史実践のために─
北條 勝貴(54)
リレー討論・歴研創立90年をむかえて 第9回
戦前と戦後、歴史学の「科学性」下村 周太郎(66)
「歴研らしさ」と歴研および歴史研究の未来北村 暁夫(70)
書評
樋口雄一『植民地支配下の朝鮮農民―江原道の事例から―』蒋 允杰(74)

2023年増刊号 No.1041

2023年度大会報告によせて歴史学研究会委員長
加藤 陽子
(1)
〈全体会〉現在につながる過去/つながらない過去
日本中世都市の法慣習と伝承
 ―能にみる「大法」を中心に―
高谷 知佳(2)
イギリス革命と瀆神那須 敬(11)
コメント1辻 明日香(19)
コメント2平山 昇(21)
全体会討論要旨(23)
〈中世史部会〉日本中世における支配体制と秩序
室町幕府支配体制の形成と展開堀川 康史(26)
戦国・織豊期における室町礼法の展開と終焉水野 嶺(35)
中世史部会討論要旨(44)
〈近世史部会〉近世後期の社会変動 ―「危機」への意識と対応から―
問題提起近世史部会
運営委員会
(47)
仙台藩の危機対応をめぐる政治理念と政治過程
 ―天保期を事例に―
佐藤 大介(48)
報徳仕法における復興論理の展開と変容
 ―近世後期の政治・社会理念の再編―
早田 旅人(57)
近世史部会討論要旨(67)
〈近代史部会〉社会変動と人びと
アレッポの長い19世紀
 ―宗派紛争をめぐる多層構造的理解―
黒木 英充(70)
ポグロム
 ―帝政末期のロシア・ユダヤ人に降りかかった厄災―
中谷 昌弘(80)
コメント1中野 耕太郎(88)
コメント2藤野 裕子(90)
近代史部会討論要旨(93)
〈現代史部会〉社会運動と環境・民主主義 ―新自由主義時代の民衆像を求めて―
脱原発運動における民主主義の主体像
  ―チェルノブイリ原発事故後の女性の活動を中心に―
安藤 丈将(96)
チプコー(森林保護)運動50年石坂 晋哉(105)
コメント1中田 潤(113)
コメント2荒木田 岳(116)
現代史部会討論要旨(118)
〈合同部会〉モノからみた都市空間
古代都市ローマにおけるトラヤヌス記念柱の意義
 ―機能,場所,浮彫りについて―
坂田 道生(121)
モニュメントの継承と中世コンスタンティヌポリスの都市空間太記 祐一(129)
近世イスタンブルにみるモノと祝祭
 ―布地の役割を中心に―
奥 美穂子(138)
コメント高澤 紀恵(146)
合同部会討論要旨(150)
〈特設部会〉歴史学と社会をつなぐ ―ワークショップからクラウドファンディングまで―
人文学で何ができるか,そのなかで歴史学は
 ―NPO法人国立人文研究所の試みから考える―
石居 人也(154)
歴史研究者と社会をつなぐ
 ―学術系クラウドファンディングの取り組み―
阿部 麻衣子(160)
コメント山本 浩司(161)
特設部会討論要旨(163)
編集後記(166)

2023年10月 No.1040

小特集 中世寺院社会史研究の新展開
小特集によせて歴史学研究会
編集委員会
(1)
ミニシンポジウム「寺院社会史研究の新展開」の総括と展望相馬 和将(2)
中世寺院社会史の課題と展望
 ―東大寺の惣寺に注目して―
三輪 眞嗣(8)
僧兵と不殺生大谷 由香(18)
室町期東寺にみる醍醐寺三宝院の政治的位置林 遼(30)
論文
日本における学術的アメリカ研究本格化の背景
 ―日露戦争以降の実業・学界によるアメリカ認識および高木八尺の研究内容から―
渡井 誠一郎(40)
リレー討論・歴研創立90年をむかえて 第8回
歴史学の果たすべき役割とは何であろうか仁藤 智子(56)
展示評
神奈川県⽴⾦沢⽂庫「法会への招待―「称名寺聖教・⾦沢⽂庫⽂書」から読み解く中世寺院の法会―」相馬 和将(59)

2023年9月 No.1039

批判と反省
『歴史とは何か 新版』(岩波書店,2022)を訳出して近藤 和彦(1)
シリーズ 歴史を書くということ 第2回
歴史・文学テクスト・表象
 ―感情史への道筋―
長谷川 まゆ帆(8)
歴史について物語る楽しみ築山 桂(17)
[インタビュー]歴史小説と歴史学のあいだ佐藤 賢一(24)
リレー討論・歴研創立90年をむかえて 第7回
80年代後半から振り返る高澤 紀恵(37)
研究者の成長の場としての委員会活動小嶋 茂稔(41)
書評
萱場真仁『近世・近代の森林と地域社会』瀧本 壽史(45)
間瀬久美子『近世朝廷の権威と寺社・民衆』井上 智勝(48)
大澤博明 『明治日本と日清開戦―東アジア秩序構想の展開―』佐々木 雄一(51)
阿河雄二郎『近世フランス王権と周辺世界―王国と帝国のあいだ―』見瀬 悠(55)
会務報告
2023年度歴史学研究会総会の報告歴史学研究会
委員会
(59)

2023年8月 No.1038

論文
戦後台湾における徴兵儀礼と台湾人の身体的戦争記憶陳 志剛(1)
ロイド=ジョージの「社会改革」戦略
 ―1911年国民健康保険の政策構想から―
梅田 建人(15)
リレー討論・歴研創立90年をむかえて 第6回
歴史学関係団体がつながり合うために
 ―日本歴史学協会にたずさわって―
浅田 進史(32)
書評
西本昌弘『平安前期の政変と皇位継承』神谷 正昌(36)
深井雅海『江戸城御殿の構造と儀礼の研究―空間に示される権威と秩序―』福留 真紀(39)
三宅紹宣『幕末維新の政治過程』岸本  覚(41)
吉澤誠一郎『愛国とボイコット―近代中国の地域的文脈と対日関係―』井出  匠(45)
植田暁『近代中央アジアの綿花栽培と遊牧民―GISによるフェルガナ経済史―』塩谷 哲史(48)
展示評
国立歴史民俗博物館『国際企画展示 加耶―古代東アジアを生きた,ある王国の歴史―』畑中 彩子(52)
史料・文献紹介(56)
会告
朝鮮人強制動員問題(「徴用工」問題)をめぐる日本政府の対応に関する声明(60)
日本学術会議声明 「「説明」ではなく「対話」を、「拙速な法改正」ではなく「開かれた協議の場」を」(2023年4月18日)を支持し、日本学術会議法の拙速な改正に反対する声明(61)

2023年7月 No.1037

特集 歴史から考えるウクライナ危機(Ⅱ)
論文
ロシア=ウクライナ戦争とロシア史研究池田 嘉郎(1)
「ウクライナ史」とはなにか?
 ―国民史の構築と記憶の衝突―
橋本 伸也(8)
第二次世界大戦を「過去に葬る」
 ―現代史の見直しと冷戦体制の克服―
篠原 琢(15)
ロシア・ウクライナ戦争と現代歴史学の課題
 ―帝国・主権・ナショナリズム―
中澤 達哉(25)
東スラブ「三枝一体」論と露ウ戦争松里 公孝(35)
フィンランドにおける対ソ戦争認識の変遷と現状
 ―ウクライナ侵攻との関連で―
石野 裕子(42)
日本史からみたウクライナ戦争
 ―日中戦争との類似性と危険性―
山田 朗(48)
リレー討論・歴研創立90年をむかえて 第5回
歴史葛藤の現実と国際交流と三ツ井 崇(55)
書評
北村陽子『戦争障害者の社会史―20世紀ドイツの経験と福祉国家―』藤井 渉(59)

2023年6月 No.1036

特集 歴史から考えるウクライナ危機(Ⅰ)
特集によせて歴史学研究会
編集員会
(1)
論文
ウクライナ戦争と世界システムの転換油井 大三郎(2)
国連史からみたロシアのウクライナ侵略半澤 朝彦(8)
同盟と分業の間
 ―中ソ関係から見た東アジア冷戦の構造―
松村 史紀(14)
力の限界を認識するアメリカとウクライナ戦争三牧 聖子(21)
ペレストロイカとウクライナ
 ―ロシア・ウクライナ戦争の歴史的理解のために―
塩川 伸明(28)
1907年東ガリツィアの国政選挙大津留 厚(35)
戦争の背景に思想がある
 ―寛容とナショナリズムをめぐって―
上田 美和(46)
クラウゼヴィッツ以降の戦争論の系譜と構築される戦争像中島 浩貴(53)
リレー討論・歴研創立90年をむかえて 第4回
恐れずに前進を!栗田 禎子(61)
皆さんに誘われて、歴研、そして日本古代史部会、運営委員会へ宮瀧 交二(65)
書評
太田出『関羽と霊異伝説―清朝期のユーラシア世界と帝国版図―』石野 一晴(69)
展示評
ケンブリッジ大学図書館「サムライ―歴史と伝説―」展をみて佐藤 雄基(73)
史料・文献紹介(78)
会告
世田谷区史編さんにおける「著作者人格権の不行使」問題についての声明(83)

2023年5月 No.1035

論文
肥後和男における歴史学と戦争協力
 ―大東亜文化建設論を中心として―
中村 紀博(1)
「新体制」下における自由主義派代議士の支持基盤
 ―三重県伊賀地方と川崎克を事例に―
高島 笙(17)
時評
農業集落調査廃止問題をめぐって松沢 裕作(32)
書評
原田昌博『政治的暴力の共和国―ワイマル時代における街頭・酒場とナチズム―』長田 浩彰(38)
リレー討論・歴研創立90年をむかえて 第3回
「いわゆる歴研派」とその周辺岸本 美緒(41)
これからの歴研の活動へのささやかな提言源川 真希(44)
2023年度歴史学研究会大会報告要旨説明
全体会:現在につながる過去/つながらない過去(48)
中世史部会:日本中世における支配体制と秩序(49)
近世史部会:近世後期の社会変動―「危機」への意識と対応から―(51)
近代史部会:社会変動と人々(52)
現代史部会:社会運動と環境・民主主義―新自由主義時代の民衆像を求めて―(54)
合同部会:モノからみた都市空間(55)
特設部会:歴史学と社会をつなぐ―ワークショップからクラウドファンディングまで―(56)
会告
農業集落調査の継続を求める要望書(60)
要望書 国立国会図書館デジタルコレクションの著作権処理の改善による知識情報基盤の拡充を求めます(61)
2023年度歴史学研究会総会・大会のお知らせ(63)

2023年4月 No. 1034

特集 第23回国際歴史学会議ポズナン大会
総論
国際歴史学会議ポズナン大会について小澤 弘明
吉澤 誠一郎
(1)
大テーマ
(MT01) 絡み合う経路
 ―動物と人間の歴史,動物の行為主体性,人間の記録のなかの動物―
浅田 進史(5)
個別テーマ
(ST09, RT07) ジェンダー史/女性史研究の現在松本 悠子(12)
(ST20. RT17) デジタル・ヒストリーをめぐって森田 直子(17)
ジョイント・セッション
(JS10) グローバルな展望からみた革命的ナショナリズム山﨑 耕一(23)
(JS11) 東アジアとヨーロッパにおける歴史学・歴史記述の方法論の源流岡本 充弘(28)
ラウンドテーブル
(RT01) 境界と境界地域:数百年にわたるスラヴ圏
 ―文化と社会―
衣笠 太朗(34)
(RT18) 自然災害時の歴史資料の救出と保全奥村 弘(37)
加盟委員会:国際歴史学委員会
国際関係史委員会(CHIR)から国際歴史学委員会(CISH/ICHS)へ渡邊 啓貴(50)
時評
博物館はどこへ行くのか
 ―博物館法「改正」の意味―
岩﨑 奈緒子(57)
連続時評 ウクライナ危機
ロシアによるウクライナ侵攻と国際秩序後藤 春美(65)
会告
2023年度歴史学研究会総会・大会のお知らせ(67)

2023年3月 No. 1033

小特集 盛り場をめぐるまなざし
小特集によせて歴史学研究会
編集委員会
(1)
唐宋代の盛り場
 ―夜市を利用する人々―
塩 卓悟(2)
スレイマン1世治世末期のイスタンブルにおける居酒屋と酒の流通に対する規制の実態澤井 一彰(12)
19世紀初頭イギリスにおける「酔いの公共圏」
 ―政治的宴会を中心に―
正木 慶介(23)
20世紀への転換期アメリカにおける酒場文化とその終焉岡本 勝(33)
論文
「暗い谷間」における「抵抗」言説
 ―荒 正人―
綿貫 ゆり(45)
連続時評 ウクライナ危機
ウクライナとロシア
 ―「元祖」と「本家」の相克―
福嶋 千穂(61)
会告
声明 政府方針に対する日本学術会議の立場を支持する歴史学研究会
委員会
(66)
歴史学研究会シンポジウム「『アカデミズムとジェンダー』について語ろう!」のご案内(67)

2023年2月 No.1032

論文
17世紀オスマン朝―ヴェネツィア間の海上秩序
 ―「海賊」をめぐるアフドナーメ・勅書の分析から―
末森 晴賀(1)
時評
「革命」第二幕
 ―2017・22年フランス選挙の歴史的位置―
中山 洋平(14)
シリーズ 歴史を書くということ 第1回
シリーズの開始によせて歴史学研究会
編集委員会
(25)
歴史教科書を書く
 ―その「いま」と前提―
大串 潤児(26)
歴史教科書の現在地を考える
 ―ドイツにおける展開を手掛かりに―
近藤 孝弘(32)
生徒が描き出す「歴史総合」
 ―歴史総合と教科書―
山川 志保(38)
歴史教科書と検定の論理三谷 芳幸(46)
教科書の市場的特殊性と歴史教科書編集の具体的様相
 ―ここ四半世紀の編集体験から―
大矢 雅史(52)
リレー討論・歴研創立90周年を迎えて 第2回
歴研の生命力
 ―二つの臨時大会を経験して―
池 亨(59)
「戦後歴史学」の揺らぎのなかで加藤 千香子(62)

2023年1月 No.1031

特集 蔵書の社会史(Ⅲ)
論文
日本近世社会における知識形成と蔵書文化工藤 航平(1)
明治期地方書籍館の「知」
 ―八戸書籍縦覧所の場合―
鈴木 淳世(12)
論文
近世天皇・女院の葬送儀礼と門跡寺院
 ―「宝龕御用」をめぐる天台宗寺門派門跡の動向を中心に―
佐藤 一希(25)
研究ノート
植民地解放直後の朝鮮女性運動と日本軍性奴隸制
 ―日本軍「慰安婦」問題に対する朝鮮女性運動史研究からの一視点―
李 玲実(43)
リレー討論・歴研創立90年を迎えて 第1回
学会活動の意義を考える原田 敬一(55)
書評
近藤剛『日本高麗関係史』赤羽目 匡由(58)
連続時評 ウクライナ危機
NATO東方不拡大の「約束」に関する情報戦吉留 公太(62)
史料・文献紹介(64)
会告
投稿規定改正のお知らせ歴史学研究会編集委員会(67)