1月2月3月増刊号14月5月6月7月8月9月10月増刊号211月12月

2021年12月号 No.1017

特集 ジェンダーの多様性の歴史(Ⅱ)
明清における妾婢をめぐる士大夫の心性
――亡妾哀悼文を中心に――
野村 鮎子 (1)
アッバース朝期イスラーム社会の「異性装」とセクシュアリティ 辻 大地 (14)
書評
小浜正子『一人っ子政策と中国社会』鄭 浩瀾(26)
2021年度歴史学研究会大会報告批判
全体会保立 道久
小野寺 拓也
(30)
古代史部会西本 昌弘(32)
中世史部会田村 憲美
榎原 雅治
(35)
近世史部会曽根 原理(38)
近代史部会武井 寛
愼 蒼宇
(40)
現代史部会鄭 栄桓
小森 宏美
(44)
合同部会衣笠 太朗(48)
特設部会佐々木 啓(51)
会告
ハラスメントのない学会を目指して(決意表明)歴史学研究会委員会(57)
総目次
『歴史学研究』Nos.1004-1017(2021年1月~12月)(59)

2021年11月号 No.1016

特集 ジェンダーの多様性の歴史(Ⅰ)
特集によせて歴史学研究会
編集委員会
(1)
論文
日本古代の女官/女性官僚
――二重のジェンダー・バイアスへの問いかけ――
伊集院 葉子(2)
中世禅宗史研究とジェンダー
――曹洞宗瑩山派を中心に――
小西 洋子(13)
近代日本の大衆芸能とジェンダー・セクシュアリティ
――世紀転換期の娘義太夫と「堂摺連」をめぐって――
伊東 久智(35)
姦通をめぐる交渉
――8世紀のチャムリー家を事例として――
赤松 淳子(47)
海から陸の男へ
――第2次大戦後におけるアメリカ人海員の「家族人」志向――
南 修平(59)
書評
広田照幸編『歴史としての日教組』上・下巻岡田 一郎(71)
蒲豊彦『闘う村落―近代中国華南の民衆と国家―』村上 衛(73)

2021年増刊号 No.1015

2021年度大会報告によせて歴史学研究会委員長
若尾 政希
(1)
全体会 戦争・身体・国家
トランスナショナル・フィランスロピーと救うべき子ども
――セーブ・ザ・チルドレンの初期史から――
金澤 周作(2)
忘却を伴う統合/継承を伴う包摂
――戦後日本と引揚者問題――
安岡 健一(11)
コメント池田 嘉郎(19)
全体会討論要旨(22)
古代史部会 日本古代の支配構造と儀礼
譲国儀の成立遠藤 みどり(24)
太政官政務儀礼の形成と展開志村 佳名子(32)
古代史部会討論要旨(40)
中世史部会 日本中世の荘園と村落
中世荘園の成立・変容と村落朝比奈 新(44)
中世荘園制の終焉と村落の自治似鳥 雄一(53)
中世史部会討論要旨(64)
近世史部会 近世の宗教と政治・社会
問題提起近世史部会
運営委員会
(67)
近世前期の宗派紛争と政教関係上野 大輔(68)
近世後期名古屋の宗教動向と如来教
――宗派越境的研究の試み――
石原 和(77)
近世史部会討論要旨(86)
近代史部会 再編される差別
アメリカ再建期の市民運動
――路面電車・人種・ジェンダー――
山中 美潮(89)
人口に対する統治と「包摂/排除」をめぐる政治
――日本近代の社会問題とマイノリティ――
関口 寛(97)
戦間期日本の炭鉱業における朝鮮人鉱夫の役割と待遇佐川 享平(108)
コメント1宋 連玉(117)
コメント2兼子 歩(119)
近代史部会討論要旨(121)
現代史部会 冷戦体制形成期における「移動の自由」―管理・統治の技法と主体の相互作用―
人の移動の国際政治
――東アジア冷戦体制の形成と日本華僑――
鶴園 裕基(126)
〈別の戦後日本〉としての琉球列島
――非琉球人管理制度の成立過程を通して考える――
土井 智義(135)
コメント1四方 俊祐(144)
コメント2江口 布由子(147)
現代史部会討論要旨(149)
合同部会 「主権国家」再考 Part 4―国民国家の再点検―
問題提起合同部会
運営委員会
(153)
ネイションの自然権から歴史的権利へ
――フランチシェク・パラツキーのハプスブルク帝国国制論――
篠原 琢(155)
カリフなき世界の共和国
――オスマン法からトルコ法へ――
藤波 伸嘉(164)
コメント1中澤 達哉(175)
コメント2小田原 琳(178)
コメント3石川 敬史(180)
合同部会討論要旨(182)
特設部会 日本学術会議会員任命拒否問題の地平―学問の不自由に抗う―
学問の自由と有用性・効率性の間で
――科学者代表機関の役割の歴史と現在――
宇山 智彦(185)
「学問の自由」と平和・民主主義・ジェンダーの課題栗田 禎子(195)
近代日本の学問弾圧史と学術会議任命拒否問題古川 隆久(204)
特設部会討論要旨(210)
編集後記(214)

2021年10月号 No.1014

論文
1930年代台湾における中学校の誕生
――花蓮港における中学校誘致運動を事例として――
藤井 康子(1)
独ソ戦および戦後期のソ連社会における女性の身体
――レニングラードにおける労働と出産,中絶に着目して――
松本 祐生子(18)
時評
分裂と和解の模索
――1917年革命とロシアの社会――
立石 洋子(33)
書評
松田行彦『古代日本の国家と土地支配』服部 一隆(43)
中元崇智『明治期の立憲政治と政党―自由党系の国家構想と党史編纂―』伏見 岳人(46)
水野卓『春秋時代の統治権研究』下田 誠(49)
趙景達『近代朝鮮の政治文化と民衆運動―日本との比較―』川瀬 貴也(53)
中村哲『東アジア資本主義形成史論』秋田 茂(56)
会告
新たな装いで現れた日本軍「慰安婦」否定論を批判する日本の研究者・アクティビストの緊急声明(59)
大社基地遺跡群の学術調査、文化財指定と保存に関する要望について(61)

2021年9月号 No.1013]

論文
廖文毅の「台湾再解放」構想
――戦後初期(1945-1948年)における中国民主同盟とのかかわりに着目して――
張 彩薇(1)
研究動向
アイヌ史研究の現在
――交流史といくつかの論点――
蓑島 栄紀(18)
シリーズ 歴史家とアーキビストの対話(第9回)
提言
大学アーカイブズ 歴史・現状・課題清水 善仁(28)
2000〜2010年代における国立大学アーカイブズの動向加藤 諭(34)
青山学院における年史編纂事業について小林 和幸
日向 玲理
(42)
アーカイブズを訪ねる
京都大学大学文書館のこれまでとこれから西山 伸(49)
早稲田大学大学史資料センターの取り組みについて佐川 享平
廣木 尚
(51)
会務報告
2021年度歴史学研究会総会の報告歴史学研究会委員会(57)
史料・文献紹介(63)

2021年8月号 No.1012

小特集 人の移動と学知の形成をめぐる歴史学
小特集によせて歴史学研究会
編集委員会
(1)
論文
入宋僧の「留学」経験
――平安時代を中心に――
手島 崇裕(2)
「ハディースの徒」にとっての旅森山 央朗(12)
「移動(しないこと)」からみる中国をめぐる知の編成
――シノロジーとその外――
新居 洋子(22)
中世ドミニコ会における修学のための移動梶原 洋一(31)
時評
コルストン像はなぜ引き倒されたのか
――都市の記憶と銅像の未来 ――
井野瀬 久美惠(41)
書評
谷本晃久『近世蝦夷地在地社会の研究』岩﨑 奈緒子(51)
中野良『日本陸軍の軍事演習と地域社会』本康 宏史(54)
市川紘司『天安門広場-中国国民広場の空間史-』小野寺 史郎(57)
水野博子『戦後オーストリアにおける犠牲者ナショナリズム-戦争とナチズムの記憶をめぐって-』高橋 秀寿(61)

2021年7月号 No.1011

特集 感染症と人間の移動(Ⅱ)
論文
日本中世における疫病への宗教的対応
――四角四堺祭を中心に――
山田 雄司(1)
安政五年コレラ流行をめぐる<疫病経験>
――駿州大宮町桝屋弥兵衛の日記から――
鈴木 則子(12)
隔離される巡礼者たち
――シーア派聖地巡礼と検疫制度の近代――
守川 知子(26)
時評
アメリカにおけるリンチをめぐる歴史認識の変遷坂下 史子(38)
時評:日本学術会議任命拒否問題
日本学術会議問題2020がわれわれに投げかける課題(その2)板垣 雄三(47)

2021年6月号 No.1010

特集 感染症と人間の移動(Ⅰ)
特集によせて歴史学研究会
編集委員会
(1)
論文
平城京の発掘調査からみた天平7~9年の天然痘禍神野 恵(2)
明治10年代におけるコレラ流行と交通遮断竹原 万雄(10)
在日朝鮮人の歴史経験におけるハンセン病
――出入国管理体制とハンセン病政策のはざまで――
金 貴粉(22)
近代中国におけるペスト・隔離・中医
――天津の例を中心に――
戸部 健(34)
西欧ペスト期における大気汚染説の受容と移動の問題
――ペストの原因論をめぐって――
石坂 尚武(45)
総力戦の時代と兵士の性感染症問題
――第一次世界大戦期ドイツの性病対策――
村上 宏昭(59)
書評
鈴木淳世『近世豪商・豪農の〈家〉経営と書物受容』川村 肇(70)
金子肇『近代中国の国会と憲政-議会専制の系譜-』石塚 迅(73)
会告
総合部会例会のご案内(80)

2021年5月号 No.1009

論文
戦後内戦期,上海の民衆の生活と心性石島 紀之(1)
批判と反省
2020年度歴史学研究会オンライン大会の記録中澤 達哉(17)
書評
小林功『生まれくる文明と対峙すること―7世紀地中海世界の新たな歴史像―』草生 久嗣(25)
2020年度歴史学研究会大会批判報告
全体会秋山 晋吾
長縄 宣博
(28)
古代史部会市 大樹
本庄 総子
(30)
中世史部会新田 一郎
家永 遵嗣
(33)
近世史部会渡辺 尚志(36)
近代史部会上野 継義
平体 由美
(39)
現代史部会粟屋 利江
及川 英二郎
(41)
合同部会佐々木 真(44)
特設部会大月 英雄
大谷 哲
(47)
2021年度歴史学研究会大会報告主旨説明
全体会:戦争・身体・国家(50)
古代史部会:日本古代の支配構造と儀礼(51)
中世史部会:日本中世の荘園と村落(52)
近世史部会:近世の宗教と政治・社会(54)
近代史部会:再編される差別(55)
現代史部会:冷戦体制形成期における「移動の自由」(57)
合同部会:「主権国家」再考Part 4(58)
特設部会:日本学術会議会員任命拒否問題の地平(60)
会務報告
2020年度歴史学研究会総会の報告(2)歴史学研究会委員会(62)
会告
「高輪築堤」の保存を求める要望書歴史学関係16団体(63)
2021年度歴史学研究会総会・大会のお知らせ(65)

2021年4月号 No.1008

小特集 スポーツの歴史学―現在と未来―
小特集によせて歴史学研究会
編集委員会
(1)
3つの東京オリンピックと歴史研究の課題
――忘却と捏造、神話化に抗して――
坂上 康博(2)
東アジアとオリンピック高嶋 航(12)
コメント
「参加することに意義がある」のか
――スポーツ史研究、オリンピック史研究の課題と可能性――
小原 淳(20)
討論要旨(27)
論文
第一次国共合作時期における政党の大衆宣伝
――宣伝員・宣伝隊の形成と組織――
鈴木 隆弘(31)
批判と反省
シリーズ『日本の中の世界史』への書評に関して考えること南塚 信吾
小谷 汪之
木畑 洋一
(49)
時評:日本学術会議任命拒否問題
日本学術会議問題2020がわれわれに投げかける課題(その1)板垣 雄三(54)
展示評
「性差(ジェンダー)の日本史」吉田 ゆり子(58)
会告
2021年度歴史学研究会大会(オンライン大会)のお知らせ(65)

2020年増刊号 No.1007

2020年度大会報告によせて歴史学研究会委員長
若尾 政希
(1)
全体会 「生きづらさ」の歴史を問う
日本近代形成期の集団と個人
――家・村・窮民――
松沢 裕作(2)
アメリカ革命後・市場革命下の〈救貧〉運動
――19世紀前半ニューヨークの人間と社会
松原 宏之(10)
コメント1大橋 幸泰(19)
コメント2定松 文(21)
全体会討論要旨(24)
古代史部会 古代律令国家の「制度」と「支配体系」の展開 
古代の人の移動と制度河野 保博(28)
唐賦役令継受の歴史的意義神戸 航介(38)
古代史部会討論要旨(46)
中世史部会 日本中世における権力と東国
鎌倉幕府の《裁判》と中世国家・社会佐藤 雄基(49)
東国社会と鎌倉府権力の展開植田 真平(58)
中世史部会討論要旨(66)
近世史部会 近世後期の幕藩権力と豪農・村役人
問題提起近世史部会
運営委員会
(70)
畿内豪農の「家」経営と政治的役割萬代 悠(72)
関東の組合村と地域秩序
――近世後期の「地域的公共圏」?――
児玉 憲治(84)
近世史部会討論要旨(93)
近代史部会 「科学」を問いなおす―福祉・衛生の実践の場から―
慈善と科学のあいだで
――近代ドイツの障害者保護――
中野 智世(96)
「いきる」ための知・実践における「科学」
――近代日本の「癩」をめぐって――
石居 人也(104)
コメント1三時 眞貴子(112)
コメント2愼蒼 健(115)
近代史部会討論要旨(117)
現代史部会 冷戦下のジェンダーと「解放」の問題―社会政策・社会運動の交叉地点から―
中絶から避妊へ
――戦後日本における生殖コントロール方法のシフトとアメリカの影響――
豊田 真穂(120)
戦後社会・学生運動・労働運動と知識生産のジェンダー分析チェルシー・センディ・シーダー(129)
コメント1松久 玲(138)
コメント2服部 美奈(140)
現代史部会討論要旨(143)
合同部会 「主権国家」再考 Part 3―帝国論の再定位―
問題提起合同部会
運営委員会
(146)
複合国家としての大清帝国
――マンジュ(満洲)による集塊とその構造――
杉山 清彦(148)
ロシア帝国
――陸の巨大帝国と「不可分の国家」像
青島 陽子(156)
コメント1稲垣 春樹(162)
コメント2松方 冬子(165)
合同部会討論要旨(167)
特設部会 「生きづらさ」の歴史を問う2―若手研究者問題について考える―
問題提起
――足元からみる若手研究者問題――
歴史学研究会
若手研究者問題
ワーキンググループ
(170)
ウェブ・アンケート調査からみえる若手研究者問題日本歴史学協会
若手研究者問題
特別委員会
(177)
特設部会討論要旨(183)
編集後記(186)

2021年3月号 No.1006

論文
第1次PL480タイトルI協定をめぐる日米交渉
――1954~55年――
伊藤 淳史(1)
研究動向
沖縄戦後史研究における「島ぐるみ」の問題古波藏 契(16)
時評
コロナ禍におけるデジタルパブリックヒストリー
――「コロナアーカイブ@関西大学」の現状と歴史学上の可能性、あるいは課題について――
菊池信彦・内田慶市
岡田忠克・林武文
藤田高夫・二ノ宮聡
宮川創
(23)
トルコ政府によるアヤソフィアの再モスク化に関する一考察今井 宏平(32)
時評:日本学術会議任命拒否問題
日本学術会議をめぐる問題について小谷 汪之(40)
日本学術会議会員6名の任命拒否事件と日本学術会議の活動
――史学委員会を中心に――
木村 茂光(47)
書評
渡辺尚志『日本近世村落論』小松 賢司(55)
岩井茂樹『朝貢・海禁・互市-近世東アジアの貿易と秩序-』岡本 隆司(58)
水野祥子『エコロジーの世紀と植民地科学者―イギリス帝国・開発・環境―』磯部 裕幸(61)
史料・文献紹介(65)

2021年2月号 No.1005

論文
アジア・太平洋戦争期における海軍の新兵動員と陸海軍協定木村 美幸(1)
時評
コロナ禍における国立国会図書館藏所 和輝
竹内 秀樹
(18)
シリーズ 歴史家とアーキビストの対話(第8回)
提言
災害経験をめぐる記憶の行方
――災害資料の収集と保存から考える――
天野 真志(28)
米国国立公文書館の現場から考えること長坂マイヤーズ陽子(34)
アーカイブズを訪ねる
尼崎市立地域研究史料館からあまがさきアーカイブズへ
――尼崎市の公文書館事業――
河野 未央
辻川 敦
(43)
基礎自治体が設置するアーカイブズの現状
――武蔵野ふるさと歴史館の事例と課題――
髙野 弘之(46)
史料・文献紹介(51)
書評
山口英男『日本古代の地域社会と行政機構』北村 安裕(54)
高梨久美子『駐英大使の見たヘンリ八世時代』皆川 卓(57)
会告
日本学術会議第25期推薦会員任命拒否に関する人文・社会科学系学協会共同声明人文・社会科学分野310学協会(62)

2021年1月号 No.1004

小特集 皇位継承再論―女帝・女系の可能性と皇太子―
小特集によせて歴史学研究会
編集委員会
(1)
論文
「万世一系」論と女帝・皇太子
――皇統意識の転換を中心に――
仁藤 敦史(2)
コメント
日本中世史上の女帝・皇太子佐伯 智広(12)
近世の女帝と国家・社会村 和明(16)
「女帝・女系の可能性」と<近代>長志 珠絵(19)
論文
近世後期の朝廷運営と再興理念
――関白鷹司政通の律令封禄再興構想を素材として――
金 炯辰(24)
研究動向
「制度」としての医師・病院・患者
――歴史学的「医学史」の成果と課題――
磯部 裕幸(41)
時評
コロナ禍をきっかけとした「おうちミュージアム」の試み渋谷 美月(50)
史料・文献紹介(60)
会告
菅首相による日本学術会議会員の任命拒否に強く抗議する(共同声明)(63)